Midori Skincare Clinic

04-2935-4136診療時間:AM9:00〜PM12:00、PM3:00〜6:00 休診日:木・日祝

形成外科で扱う主な疾患について

いたみを伴うことがあるもの

■タコ・ウオノメ

足のゆびの付け根や側面などの関節のある部分に皮膚の表面の角質が硬くなった状態です。不適切な歩き方や体重のかけ具合などにより足のゆびの関節部に持続的な外力が慢性的に加わることで生じます。タコは角質の表面が部分的に固く隆起したものであり、体重がかかってもそれほど強い痛みを伴うことは少ないのですが、ウオノメはタコの中心がさらに芯を持つように硬くなっているため歩くと痛みを伴います。治療は硬くなった角質をカミソリなどで削ったり、サリチル酸の絆創膏(スピール膏)で硬くなった角質を剥がす方法があります。硬くなった角質を患者さん自身で削ることは誤って健常な皮膚を切ってしまうこともあるので、当院でも定期的にカミソリで削るために受診される患者さんもいます。時に根本治療についての要望をいただくことがあります。たとえ手術でタコ・ウオノメを切除し縫合しても同じ部分に持続的な外力が慢性的に加われば再燃をしてしまうため、残念ながら今治療法は存在しないようです。なおタコ・ウオノメと思って皮膚科を受診したところウイルス性のイボと診断されることもあります。これを削ってしまうと容易に微小出血をしイボの病変を広げてしまうこともあるので、自己判断は禁物です。足の裏が硬くなって痛みを伴うようであれば信頼できる皮膚科専門医の受診をおすすめいたします。

皮膚腫瘍について

当院では皮膚腫瘍の診断と治療を行っています。皮膚を構成する組織の一部が病的に変化して増えた状態を皮膚腫瘍といい、緩徐に大きくなっていく良性腫瘍と急速に大きくなって周辺組織に浸潤し遠隔臓器に転移する悪性腫瘍があります。たとえ早期でも見た目だけでは良性か悪性かの区別がつきにくいですし、急速に進行すると生命に関わることもあります。いずれにせよ悪性腫瘍の可能性が疑われれば適切な医療機関をご紹介いたしますので、皮膚腫瘍を生じた場合には遠慮なく当院へご相談ください。ここでは当院で治療可能な良性の腫瘍を記載しております。

■ほくろ

皮膚科で見られる腫瘍の中で最も多い腫瘍の一つです。ほくろはメラニンという紫外線から皮膚を守る色素をつくる色素細胞が増えることによってできた良性の腫瘍です。先天的に生じるものと後天的に生じるものがあり、後天的に生じるものはメラノーマとの鑑別が重要です。メラノーマは進行が早く遠隔転移もしやすいことから早期発見・早期治療が必要です。ほくろは急速に大きくなることはありませんが、メラノーマは周りに染み出したような色素斑を伴って来たり、急速に大きくなったり、潰瘍化して出血をすることもあります。当院でもダーモスコピーで観察をし、必要であれば写真を撮らさせていただき経過を見ることもあります。またメラノーマの可能性が捨てきれなければ必要な医療機関を紹介するよう心がけております。ほくろは特に気にならなければ経過観察で良いのですが、十数年間放置すると色調がだんだんと薄くなって柔らかくなって来ます。これは母斑細胞は脂肪変性してくるためでありますが、時に痒みを伴うこともあるようです。当院では必要であれば外科的切除を行った上で必ず切除したほくろを組織検査しています。これはメラノーマとの鑑別を常に考えいるためです。残念ながら多少の傷跡は残ってしまいます。レーザーや電気メスなどでほくろを何回かに分けて削るようにして治療する施設もあるようですが、ほくろの治療といっても患者さんの生命を第一に考えている医療行為ですので当院では患者さんの要望があっても行っておりません。

■粉瘤

粉瘤はアテローマ、表皮のう腫とも言われ、何らかの要因で毛穴の一部が内側にめくれ巾着袋のような構造をした良性の腫瘍です。袋の内部には脱落した角質や皮脂が貯まっています。全身のどこにでも生じますが、耳たぶ、顔面、背中などによく見られます。強く押すと内部から「おから」のような強い異臭のする角化物を排出することがあります。悪性化することはきわめてまれですが、時に石灰化上皮種や脂肪腫などと鑑別が困難な場合もあります。時に袋の中で細菌感染をきたして炎症を生じ、赤く腫れて痛みを伴ったりします。炎症を伴っていない場合は経過観察で差し支えありませんが、異臭が気になる場合や細菌感染をきたす場合は皮膚腫瘍単純切除法となります。局所麻酔の注射を行ったのちに粉瘤とその周囲を切除し、粉瘤を摘出して縫合します。炎症を繰り返した粉瘤では手術後も出血しやすいために1週間程度はガーゼによる圧迫止血が必要で、手術1週間後止血を確認して抜糸をします。小さな粉瘤の場合ヘソ抜き法(くりぬき法)という手術方法もありますが「取り残し」のリスクが高いために当院ではあえて原則として行っていません。炎症を伴った場合は袋の内部に細菌感染をきたし膿が溜まっている状態であるため、抗生剤の内服を行います。また膿の産生を抑えるよう漢方薬を併用することもあります。必要に応じて切開排膿法により局所麻酔の注射をして皮膚の一部を切開して溜まった膿を生理食塩水で洗い出しますが、しばらくの間は膿が出続けるために数日~2週間くらい連日で洗浄を行います。とたび炎症を起こした粉瘤は炎症が鎮まるまでに3ヶ月以上要するためその間は粉瘤を摘出する手術はできません。

■稗粒腫(はいりゅうしゅ)

目の周りにできる大きさが1mmに満たない小さな白いぶつぶつが多発することがありこれを稗粒腫(はいりゅうしゅ)と言います。稗粒腫を拡大するとうぶ毛の毛穴に真珠のような白色の塊が見られます。これは産毛にできた粉瘤の小さなものと考えられています。また擦り傷ややけどの跡にもできることがあります。健康上への影響ありませんが、女性に多く目の周りに多発をするため気になって生活に支障をきたすようであれば、多少痛みを伴うものの、細かい針で皮膚の表面に小さな穴を開けてピンセットで押し出して治療することも可能です。ただし取り除いても徐々に増えることがあるため、気になるようであれば再度稗粒腫を押し出して取ることになります。

■脂肪腫

脂肪腫は皮下の脂肪組織が増えてできる皮膚の良性腫瘍です。柔らかいしこりとして触れる腫瘍で粉瘤とよく似ていますが、粉瘤よりもやや平らなこと、よく触ってみると表面皮膚が摘めること、表面の粉瘤のような拡張した毛穴が見られないことが粉瘤との相違点です。脂肪腫は全身のどの部位にも見られますが、単発生のものは背中にみられることも多く10cm 以上のこともあります。10cm以上のものは稀に脂肪肉腫という悪性腫瘍のこともあります。多発するものは四肢などに見られます。脂肪腫となる成分により線維成分を混じたもの、筋成分を混じたもの、血管を混じたものなどのタイプがあります。通常は痛みを伴うことはないのですが背中の大きなものは仰向けに寝たときなどに痛みを伴うこともあり、血管を混じた脂肪腫も痛みを伴うこともあります。痛みを伴うものでなければ経過観察としますが、痛みを伴うものであれば手術による摘出を行います。数cm程度のものであれば局所麻酔で摘出が可能ですが背中にできる10cm 以上のものは筋肉に入り込んでいるため、入院をし全身麻酔を行って手術を行う必要があります。

■シミ・老人性のイボ(脂漏性角化症)

40代以降にみられる大きさが 5mm~1cm 程度の表面がイボのようにザラザラとしたわずかに隆起した褐色の結節性病変です。若い頃より紫外線により徐々に壊れた皮膚組織が蓄積しシミ(老人性色素斑)となり、壊れた皮膚組織がさらに蓄積することで老人性のイボ(脂漏性角化症)になると考えられています。このため若い頃から日焼け止めを外用し紫外線による皮膚の障害を避けることが重要です。悪性ではないために通常は経過観察で良いのですが、時に色調や形にムラがあるものあります。メラノーマなどの可能性もあるためにダーモスコピーで精査をする必要があります。時に痒みを伴ったりひび割れて出血をすることもあります。この場合は何度か定期的に液体窒素で凍結させて治療しますが、治癒後にしばらく炎症後色素沈着を残すこともあります。

■アクロコルドン

首や脇の下などといった柔らかくて皮膚がこすれやすい部位にできる2~3mmほどの皮膚と同色~やや褐色がかった良性腫瘍で、多発してから気がつくことが多いようです。通常はドーム状に隆起していますが、茎を持ってくびれてることもあります。ネックレスなどが引っかかって気になる場合などは液体窒素で凍結させて治療しますが、治癒後にしばらく炎症後色素沈着を残すこともあります。まや茎を持ってくびれた場合には医療用のハサミで切除をします。

■液体窒素治療について

マイナス196℃と超低温の液体窒素を綿球に染み込ませて患部を急速に低温やけどをさせることにより皮膚表面にあり病変組織を壊死させることにより、新たに正常な皮膚組織を再生させる治療方法です。低温やけどをさせる方法のため、治療中滲みるような痛みを伴いその後数時間いたがゆい感じを残し痛みは消えます。皮膚表面にある病変組織を壊死させるという文字通り皮膚の表面のみにしか効果を発揮できないため、1週間~2週間に1度のペースで液体窒素治療を繰り返します。アクロコルドンで数回、脂漏性角化症で7~8回、ウイルスによるイボで3~4カ月(大きいものや多発したものなどは1年以上)を要します。通常は保険診療による適応範囲内の治療です。

け が

■切り傷

包丁やナイフなど鋭利なものに皮膚がぶつかったり、皮膚の表面で引くことで皮膚が瞬時に避けてしまった状態です。しばらく圧迫し止血をするものであれば、絆創膏などで保護し数日で治ります。しかし切り傷が真皮まで達すると白色の真皮成分が覗き傷が開き気味になってしまいます。さらに傷が深くなると黄色の皮下脂肪が露出したり、腱の一部や骨まで露出することもあります。比較的清潔な包丁やカッターナイフなどで切り傷を生じた場合は十分に洗浄や消毒を行った上でテープ固定術や縫合術を行います。園芸で用いる土のついたカマなどの不潔な刃物で生じた切り傷や受傷2~3日を経過したものではそのまま解放して化膿止めの内服や外用とします。傷口を塞ぐ縫合術は確実な方法ですが局所麻酔が必要です。テープ固定術は局所麻酔は不要ですが傷の固定が縫合術に比べて弱くなります。一概にどちらの方法が良いかは傷の状態や小児など局所麻酔が難しいかなどを医師が判断をした上で最適な方法を選択します。テープ固定術や縫合術を1~2週間行いその後傷を開放しますが、傷の生着が不十分であれば化膿止めや皮膚潰瘍治療薬などを用いて皮膚の再生を促進させます。最終的には傷跡が残ってしまうこともあります。傷跡が気になるようであれば1年経過後に傷跡を修正する手術(瘢痕形成術)を検討します。当院では真皮や皮下脂肪が露出した切り傷までは対応可能ですが、切り傷が皮膚の下にある神経や腱が露出したり骨折が疑われる場合の対応は困難です。この場合は他院を紹介させていただくこともあります。また縫合術が必要な場合も混雑時など対応が困難な場合もあるため、切り傷を生じた場合は当院での対応が可能かどうか電話にてご相談いただければと思います。

■擦り傷

活動性の高い子どもや足腰の弱った高齢者などにみられます。市販の消毒や化膿止めなどで治る軽度のものであれば良いのですが、近年インターネットなどにより湿潤療法やラップ療法、密封療法などで数日間にわたって傷口を塞いだまま放置をし、かえって細菌感染を悪化させ蜂窩織炎を併発したり、潰瘍化させてしまったりして受診される場合もあります。擦り傷は擦過創といいますが、基本的に地面など細菌に汚染された部位に皮膚を擦ってしまうため、ラップ療法や密封療法などは禁忌で石けんで汚染物質を遊離させ微温湯で洗い流すことが擦り傷の治療の基本となります。その上で化膿止めなどで細菌感染をコントロールして皮膚の治癒を促進させます。細菌感染を上手にコントロールすれば擦り傷は2~3週間程度で治りますが、ときに皮下脂肪まで擦り傷がおよんだ場合には化膿止めを外用しても皮膚が壊死して黒色~黄色になってしまいます。皮膚が壊死をしてしまうと擦り傷が治らないばかりか細菌感染の要因にもなるために、メスや医療用のハサミで切除し、スルファジアジン銀クリームで溶かして除去をします。その後は皮膚潰瘍の治療を行いますが、治癒までに2~3ヶ月を要します。なおごくまれに擦り傷を負った際同時に骨折をしている場合もあるため、整形外科でレントゲン撮影を行い骨折の有無を調べた後に当院を受診していただくこともあります。

当院で行う外科的手術について

当院ではホクロ、粉瘤、脂肪腫などの良性腫瘍について日帰りで手術が可能なものについては手術を行っております。日帰りの手術ですから抜糸までに十分な安静が保てず縫合糸が抜けて傷が開いたり、手術までに細菌感染による炎症を繰り返し周辺組織などの癒着が強まり予想外に出血をしたり…とどのように最善の処置を行っても予想し得ない合併症が起こり得ます。手術をご希望される際には、以下に述べるような合併症も起こり得ることも念頭にご検討下さい。おしゃれをするような気軽な気持ちで望まないようお願いいたします。

■手術によって起こりえる合併症

・どのような手術でも細菌感染を合併することもある。

・体の動きにより出血し、皮下血腫を起こすこともある。程度により再手術もある。

・麻酔の注射により内出血をきたすこともある。数週間で消えます。

・顔や首では周辺神経にまで麻酔が効き顔面神経麻痺を起こすことがある。翌日に麻痺は治ります。

■手術後のケア

・傷が治るまでは化膿止めを塗る必要あり。

・病理検査で皮膚がんが認められた場合は近隣の大学病院を紹介します。

・抜糸まで激しい運動、飲酒はお控えください。

・紫外線による色素沈着、体の動きに伴う「ズレ力」により縫い目が目立ってくる場合あり。

 手術後も日焼け止めの外用やテーピングによる傷のケアをすることが大切です。

当院で行う外科的手術方法について

当院では以下の方法で手術を行っております。それぞれに一長一短があるので、腫瘍の部位や大きさにより適応とする方法を医師が判断をした上で選択しています。

注意事項

・手術当日の洗顔・入浴は控えてください。通常は翌日から可能です。

・お化粧は病変部を除いて翌日から可能です。

・通院回数はあくまでも目となります。手術後の経過により通院回数は異なります。

・腫瘍の大きさ、範囲、数、手術内容等により手術費用は異なります。

・化膿止め・鎮痛剤などの投薬料、消毒や抜糸等による生じる処置・再診料など別途要します。

・手術の所要時間、術後の経過は個人差があります。目安とお考えください。

■くり抜き法

局所麻酔を行ったのちに円筒形のメスを用いて腫瘍を円形にくり抜き切除する手術方法です。メスでくり抜いた後の皮膚に開いた穴は縫合糸をかけて巾着のように絞り、傷口を小さくしておき皮膚が再生するまでの日数を少なくします。傷の大きさにもよりますが、傷が完全にふさがるのに2~3週間ほど要します。その間は入浴後や洗顔後に化膿止めの軟膏を塗ってガーゼや絆創膏などで傷を保護します。くり抜き法は、「切除縫合法」では歪みによる変形が生じやすい顔面のホクロに適しています。またレーザー治療では行えない切除した組織の病理診断(皮膚がんの疑いがある場合など)を行える利点もあります。しかしできるだけ傷を小さく切除する手術方法であるがゆえ、稀に皮膚の深部にある腫瘍を取り残し手術後の腫瘍の再発をたすリスクがあります。

■皮膚腫瘍単純切除法


腫瘍をメスで切除したのちに周囲の皮膚を縫合糸で引き寄せるように縫合して傷を完全に閉じる手術方法です。腫瘍を完全に除去することが前提の手術方法であるためにくり抜き法でまれに見られる手術後に腫瘍が再発するリスクを抑えることができます。また手術後の陥凹が残りにくいという利点もあるため直径1cm以上の比較的大きな腫瘍の切除に適した方法です。くり抜き法のように傷の自然閉鎖を待つよりも傷が早く治ることも大きな利点となります。その一方でもともとの腫瘍の2~3倍の長さの直線状の傷跡を残すという欠点もあります。しかし丁寧に縫合することによりこの欠点を最小限にし、傷跡をできるだけ目立たなくすることもできます。ただし皮膚を縫い縮めることでまぶたや唇などが引っ張られて変形する恐れがあるような場合にはあえてくり抜き法を選択することもあります。皮膚腫瘍単純切除法では手術後に徐々に縫い目に緊張がかかったりズレ力が加わって傷痕が少しづつ広がり目立つことがあるので、一定の期間テーピングを行って傷の表面を固定しこれを防止することがあります。さらに顔面や頸部などの露出部では紫外線による色素沈着をきたしやすいので、外出時にはテープを貼ったり、日焼け止めクリームをしっかり塗るなどの配慮も必要です。

■皮膚切開法

粉瘤などの袋状の腫瘍に細菌感染をきたして、強い炎症を起こし内部に膿が溜まり腫れが強く痛みを伴う場合に行います。腫瘍のてっぺんを局所麻酔を行ったのちに、1cm程度メスで切開をして中に溜まっている膿を排泄させます。その後生理食塩水を用いて内部を洗浄しますが、膿を排泄させた後も粉瘤の中身や袋(囊腫壁)の一部が残りこれが溶けて新たな膿となるために1~2週間通院をして、洗浄を繰り返します。炎症が取れてくれば次第に傷口のもふさがります。膿を排泄させるために切開後も開放創とする方法であるために傷跡は残ります。健康保険の適応となります。

爪の疾患

■巻き爪

巻き爪とは爪を切りすぎることにより爪が伸びる方向を中心としてアルファベットの「U」をひっくり返したもの、ひらがなの「の」、「つ」のように爪が丸まってしまう状態です。爪の両端が皮膚組織に食い込むと歩いたり、足をぶつけたりすると痛みを伴うこともあります。見た目もきにならず痛みがなければそのまま経過観察でも良いのですが、痛みを伴い日常生活で不便を生じるようであれば丸まった爪を巻き爪専用ワイヤでまっすぐ矯正する治療の適応になります。

■陥入爪

陥入爪は爪の切りすぎによって爪の両端の先端が皮膚組織に食い込んで痛みを有する状態です。常に爪の先端がつねに食い込むことで皮膚組織に傷をつけ、赤く隆起した不良肉芽をきたしたり、細菌感染を生じてひょう疽になることもあります。巻き爪にともなって爪の先端をうまく切れずに陥入爪になることもあるようです。食い込んだ爪がゆびの先端まで伸びれば陥入爪は治ります。その間弾力性のあるテープで皮膚組織を引っ張り、爪の皮膚組織への食い込みを緩和させます。不良肉芽をきたした場合にはステロイド外用薬、液体窒素による冷凍凝固、症状が強い場合は局所麻酔下に電気メスで不良肉芽を焼いて除去します。ひょう疽になった場合は化膿止めを内服・外用を用いることもあります。

■爪甲鉤彎症

主に足のおやゆびの爪に見られ、爪の表面が洗濯板のようにデコボコして、白色~黄色に濁り、爪の先端が浮いていて横からみると鉤のような彎曲しています。おやゆびの爪の先端の皮膚をよく見ると隆起していて硬くなっています。ハイヒールや先端の狭いくつによって爪と爪の土台(爪床)間に摩擦が加わって内出血をして爪が剥離したり、外傷などで爪甲が剥がれたりすることを繰り返すと爪の先端の皮膚が隆起し、爪が伸びても爪の先端の隆起部にぶつかり爪が爪床にぶつかり爪が鉤のように彎曲してしまうとされています。このため50代以降の女性に多く見られるようです。治療は爪の先端部にあり硬く隆起した部分を削れば良いのですが、大抵はその中にあるゆびの先端部の骨を削る必要があります。治療としては大掛かりとなってしまうため、対症療法として爪の見栄えは悪くなりますが浮いている爪を除去したり、浮いた爪をテープや絆創膏で圧迫する方法もあります。硬く厚くなった爪は通常の爪切りで切ることは難しい場合もあるため、爪切りができない場合は当院で爪切りを行っています。

■巻き爪のワイヤ矯正

部分抜爪術…彎曲をしていて痛みをともなう場合に行う手術です。巻き爪が悪化して赤色の不良肉芽を伴ない出血や痛みをを伴う場合にも行うことがあります。ゆびの付け根を局所麻酔し5分程度してから輪ゴムでゆびを駆血して、剪刀で爪の両端を切除し抜爪します。その両端を液状フェノールで腐食させて止血をさせてます。爪が欠損をした部位には化膿止めの軟膏を外用し治癒させます。傷が塞がるまでは運動ができません。糖尿病のかた、心臓病や脳梗塞などのかたでは手術が出来ません。

マチワイヤによるワイヤ矯正術…爪の先端の白い部分の両端に細い孔をあけて、形状記憶合金でできたワイヤを挿入します。形状記憶合金の戻る弾性力を利用して巻き爪を矯正します。痛みのほとんどない方法ですが、爪の先端に挿入するため矯正力がやや弱く外れやすいこと、ワイヤの交換頻度が早いことが欠点です。

コレクティオによるワイヤ矯正術…爪の両端にフック状のワイヤを引っかけて、そのワイヤ同士をねじり上げることにより巻き爪を矯正する方法です。ワイヤ挿入時にわずかな痛みを生じることもありますが、爪の真ん中で矯正を行えるためマチワイヤに比べて強制力が強く、ワイヤの交換頻度も2~3ヶ月と比較的長いことが利点です。しかしマチワイヤよりも費用が高額であることが欠点です。

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